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「CG」ってなに?種類や特徴について、具体例を挙げながら解説

制作会社の日々  |

映画やアニメで欠かせないのが、CGです。
存在しないものを映像化したり、よりリアルに表現したりできる技術ですが、具体的にはどのようなものなのでしょうか?
CGの種類や特徴について、具体例を挙げながら解説していきます。

CGを用いて描かれたイラスト

CGとは?

CGとは、「コンピューターグラフィックス(Computer Graphics)」の略。コンピュータを用いて生成された画像や図形、もしくは技術そのものを指します。
映画・アニメ業界はもちろん、広告業界や科学分野など、幅広い場所で活躍しています。一度も見たことがない方はいないといえるほど、私たちの生活に浸透している技術です。
CGは、大きく分けると「2DCG」と「3DCG」の2種類があります。

2DCG

2DCGとは、コンピュータを使ってデザインした、平面的なグラフィックのことです。
例えば、立体感が必要ないフラットなイラストや、ロゴデザインなどに使われます。マウスやペンタブを使って描く「デジタル絵」も、一種の2DCGと言えるでしょう。

3DCG

2DCGとは、コンピュータを使ってデザインした、立体的なグラフィックのことです。
コンピュータ上に仮想空間をつくり、人物や物体を配置します。そのため、実写に近いリアルな画像や映像をつくりだすことができます。
実際、映画やアニメで使われているCGの多くは、3DCGです。そのため、CGと言うと3DCGを指すことが多いようです。

CGの特徴について

よく耳にする「CG」という単語ですが、どのような特徴があるのでしょうか。
ここでは、代表的な2つの特徴についてお伝えします。

余分な情報をなくし単純化

CGは、情報を選んで単純化し、表現することができます。
例えば、胃カメラや手術シーンの映像。血や内臓がむき出しとなったそのままの映像だと、非常に生々しいです。医者や看護師に見せるのであれば問題ないでしょうが、患者さんやそのご家族に説明する際には、なかなか使用できない映像でしょう。
CGを用いれば、生々しさを抑えるだけでなく、わかりやすい映像にすることができます。

また、スポーツで解説する際にも役立ちます。例えば、水泳の映像をつくるとしましょう。実写で撮る場合、透き通った水だとしても、ある程度青い光を反射してしまいますし、泡によってよく見えません。かといってイラストだと、平面的なので分かりづらいです。
そこで、CGによって単純化すれば、余分な情報がないのでわかりやすくなります。また、泳いでいる時の腕の角度や足の動きを、立体的に確認することができます。

実際には映せないものを映像化

CGは、実際には映すことのできないものを映像化し、表現することができます。
例えば、ミクロの世界。原子や量子などの小さすぎる世界に関しては、実際に映すことができません。文章で伝えることは可能ですが、やはり視覚的な情報の方がわかりやすいです。撮ることが不可能な小さな世界でも、CGの利用でゼロからつくり出すことができます。

よりわかりやすい例としては、ファンタジーでしょう。杖から生まれる炎や不思議なモンスター、氷の城など、どんな空想上のものも表現することができます。みなさんご存じの有名な映画やアニメの美しい映像も、CGなしには成り立たないのです。

CGが使われている実例

さきほど医療現場やスポーツ解説、アニメなどでCGが使用されているとお伝えしました。
そのほかにも観光地や工場など、様々な場面でCGは使われています。
ここでは、具体的な実例をご紹介します。

歴史や伝統の再現

CGは歴史や伝統の再現にも活用されています。

・古代エジプトのピラミッドや神殿を3DCGで再現し、VRやARで体験できるプロジェクト。
CGを通して、実際に現地に行かなくても、当時の建築や文化を感じることができるのです。

・江戸時代の日本を3DCGで再現し、ゲームやアニメに用いられました。
歴史的な資料や写真をもとに、細部まで忠実に再現された風景や人物が登場するので、江戸時代にタイムスリップしたような気持ちにさせてくれます。

・日本の伝統芸能を3DCGで再現し、動画やライブ配信で観賞できるプロジェクト。
能や歌舞伎などの芸能を、リアルタイムで表情や動きを変えることができる3DCGキャラクターによって演じられています。

CGの技術によって、歴史や伝統をより身近に感じられるようになったのです。CGは、過去の世界を再現するだけでなく、新しい価値や魅力を創造する可能性も秘めています。

災害や気候変動の影響を予測

地震や津波の発生と被害範囲をシミュレーションすることで、防災対策や避難計画を立てることができるようになりました。
温暖化による海面上昇や氷河の融解、熱帯雨林の減少などの現象を可視化することで、環境問題の深刻さや将来の影響を理解することができるのです。
CGは、現実に起こる前に未来の姿を見せてくれる、強力なツールです。

まとめ

CGの種類や特徴について、わかりましたか?余分な情報をなくしたり、実際には存在しないものを映像化したりできるCGは、進化を続けています。中には、実写と見分けがつかないレベルに達しているものもあります。これからも発展し続ける分野だと言えるでしょう。

将来、CGに関わる仕事がしたいと決まっているのであれば、IT・デジタルコンテンツの大学や専門学校を目指しましょう。もちろん、未経験からCGに関わる仕事に就ける可能性はあります。しかし、すでに目指すものが決まっているのであれば、スキルや技術を磨くのが良いでしょう。同じ志を持つライバルたちと、実践力で差をつけることができます。

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